自分の手入れをするということ

あなたは、ひとつの庭です。

 

この庭に帰ってきて、良い種だけに水をやる方法を身につけておくと、落ち着き、安らぎ、希望や喜びに満たされます。

 

そうして初めて他の人の庭の手入れを手伝うことができるのです。

 

でもまずは、自分自身に立ち返って自分の庭の手入れをします。それが一歩です。

 

実践を知らない人は、常に相手を変えようとします。「一緒に暮らしていくために、あなたはこう変わるべき、こうするべきだ」など。

 

今度は相手も要求してきます。

 

どちらも自分に立ち返ることを知らないのです。

 

自分の庭の手入れを身につけて、相手も自分の庭を美しくできるように手伝ってあげてください。

 

すると相互理解が生まれます。深く心を分かち合うことができます。

 

   禅僧:ティク・ナット・ハン